あまり知られていませんが、社会には、住む場所が見つからない身寄りのない方(高齢者や障がい者、ひとり親、DV被害者など)がいらっしゃいます。すまいサポートさがは、その方々に住居確保の支援とその後の生活支様を行っています。
この問題の背景には、家族構成の変化で社会における人間関係の疎遠化が進んだことで個人が社会から孤立孤独の状態に陥りやすくなっているという要因があります。私どもはこの社会問題に取り組むために、2016年に合同会社Srope(スロープ)を設立し『すまいサポートさがプロジェクト』を開始しました。2018年に一般社団法人すまいサポートさがとなり、この年に佐賀県から居住支援法人として指定を受けました。
プロジェクトを開始して活動が軌道に乗り出したころに新型コロナ感染症の拡大がありました。社会状況が一気に不安定になり家を失う方が続出し相談案件が爆発的に増加しました。これまでに500件以上の相談を受け、現在200名以上の支援を行っています。
社会から孤立孤独状態に陥っているために相談相手がおらず、色んな問題を重複して抱えている方も多くいらっしゃいます。居住の問題を通してそんな方々に繋がり、地域で安心・安定して生活してもらうために、入居後も伴走する形で生活相談・支援を行い社会との繋がりを作っています。